ベルリン・フィル・ホルン・カルテットとは、基本的に ― メンバーの一人、クラウス・ヴァレンドルフ曰く ―『演奏で奉仕する』グループである。とは言うものの、彼らベルリン・フィルハーモニー管弦楽団のホルン奏者たちは、自分たち独自のプログラムも時には提供する。彼らのレパートリーには、交響曲を編曲した楽曲もあるが、ホルン・カルテットという特別な編成のために作曲された、ブレット・ディーンやアルトゥーロ・パンタレオンなどの作曲家によるオリジナル曲もあり、その演奏は、ベルリンのフィルハーモニーホールはもちろん、ヨーロッパやアジア各国で聴かれている。
2007年7月、リヒャルト・ ワーグナーの『トリスタンとイゾルデ』からレナード・バーンスタインの『ウェストサイド物語』まで、様々な楽曲のアレンジを収録した、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団のホルン奏者全員による初めてのCD、『オペラ』がリリースさ れた。そして、ベルリン・フィル・ホルン・カルテットの最新のCD「フォー・コーナーズ」で、彼らは世界中をめぐる極上の音楽の旅へと聴くものを誘う。それは、4人のホルンの名手たちが楽しく奏でる、有名な西洋のメロディーやクラシックの名曲の数々から日本の童謡にのった、西から東へめぐると音楽の旅である。