「ソニー音楽財団 子ども音楽基金」第6回(2025年度)採択団体が決定いたしました。
採択結果、採択団体よりお寄せいただいたメッセージ、選考委員からの選考総評等を掲載いたします。是非ご覧ください。
五十音順
団体名 | 活動名 | 助成 金額(円) |
活動 地域 |
---|---|---|---|
認定NPO法人あっちこっち | 子ども食堂とアート体験 | 650,000円 | 神奈川県 |
おとあーと研究室 | 医療ケア児に音楽を届けたい!! | 870,000円 | 東京都 |
一般社団法人音楽のちから | 病気や障がいと闘っている入院中の子どもたちに音楽を届ける活動 | 1,152,000円 | 岐阜県, 愛知県, 三重県 |
一般社団法人金澤芸術文化交流ネットサルーテ | 能登まあるくつながるコンサート | 1,000,000円 | 石川県 |
特定非営利活動法人群馬がんアカデミー | 小児病棟のこどもたちへ届ける音楽の時間 | 1,997,500円 | 群馬県 |
芸術の都 ACTくま100 | 被災後の子ども達の心に寄り添ったケアコンサートの実施 | 800,000円 | 熊本県 |
特定非営利活動法人生涯学習実践塾 | 障がいと共に歩む「心の調べコンサート2025」 | 600,000円 | 宮城県 |
一般社団法人ストリートピアノドネーションズ | 児童養護施設出張ピアノ&楽器レッスン | 760,000円 | 福岡県 |
特定非営利活動法人東京こどもホスピスプロジェクト | 出張ピアノレッスン&コンサート | 600,000円 | 東京都 |
とぅいんくるん♪ | 音楽で世界をほっこり幸せに!親子でふれあいコンサート | 394,398円 | 東京都 |
フェローオーケストラ | キッズオーケストラ | 229,500円 | 東京都 |
ライフウィズミュージック (東京音楽大学指揮専攻主管社会貢献プラットフォーム) | 子ども音楽食堂&クラシックの大冒険 | 690,125円 | 東京都 |
全12団体 総額9,743,523円
公益財団法人ソニー音楽財団 理事長
このたびは「ソニー音楽財団 子ども音楽基金」第6回(2025年度)募集へ多くのご応募をいただきありがとうございます。当基金は、音楽を通して子どもたちへの教育に取り組んでおられる団体や活動をサポートする助成事業です。2019年に設立し、これまで95の団体の活動に対して助成を行い、次世代の子どもたちが、地域・環境・経済状況などに左右されることなく、音楽に触れることで心豊かに暮らすことのできる環境づくりを推進してまいりました。
第6回(2025年度)の募集では、前年を上回る164ものご応募をいただきました。音楽教育、インクルーシブ教育、子どもの貧困問題、助成事業運営等各分野の専門家からなる選考委員会による厳正かつ丁寧な選考を経て、このたび12の団体を採択させていただく運びとなりました。以下にご紹介するそれぞれの活動を拝見しますと、皆様が持たれている課題感や使命感が切実に伝わってまいりました。それぞれの地域で子どもたちと日々向き合い、ご尽力されていることに誠に敬服いたします。
今回の特長の一つとして、活動の担い手に若い世代の参画が進んでいることが挙げられます。当基金の目指す、誰もが音楽を通して心を育むことのできる社会の実現に向けて、多様な方々にご共感いただけていることに感謝いたします。皆様の活動が今回の採択によってより一層発展し、継続していただけることを願います。
採択された団体の皆様の今後の展開に是非ご注目いただくとともに、「ソニー音楽財団 子ども音楽基金」への引き続きのご理解とご支援をお願い申し上げます。
選考委員会・議長
本年度の助成については、昨年(2024年)6月から7月にかけて公募を行ったところ、全国各地から164件(昨年度比8件増)のご応募をいただきました。応募の内容を全体的にみると、音楽を活用して子どもたちの感性を楽しく広げようとする活動から、経済的・身体的に困難な状況にある子どもたちを音楽を通してサポートしようとする取り組みまで、今回も多様な視点と内容を伴った熱意あふれるものばかりでした。中でも、長期の医療的ケアを必要とする子どもたちを支援する活動が目立ったのは今回の特徴の一つと考えます。
これらの応募については、今回も事務局による事前確認(助成趣旨の適合性など)を経て、昨年10月下旬に、私を含む5名の委員による2度の集中的な選考委員会が開催されました。そこでは、活動規模に拘ることなく、内容本位の視点から一つひとつ丁寧で熱心な議論と検討が行われ、最終的に13件を助成候補として採りあげました。その後、これらの候補について財団としての要件チェック等を経て、最終的には12件、9,743,523円を助成の対象とすることに決定しました(「採択結果」を参照)。
助成対象それぞれの活動概要や選考委員からのメッセージ等は後掲の通りですが、助成の対象となられた各団体および関係者におかれましては、音楽を通じた温かな取り組みによって、子どもたちが元気で健やかに生きる力を育む契機となることを切に期待します。
なお、今回残念ながら採択にいたらなかった団体におきましては、本助成の趣旨や要件等を今一度ご確認いただき、子どもたちの「あす」を見据えたご応募を次回いただけることを希望します。
子ども食堂とアート体験
芸術を通じた社会貢献活動により文化・芸術の振興に取り組む団体が、かつて簡易宿所が多く立ち並んでいた地域で親子向けに「子ども食堂とアート体験」を開催します。楽器体験やプロのアーティストによる演奏鑑賞とともに、地域の方々が心を込めて作る温かい食事を提供することで、子どもたちが安心して楽しめる時間と居場所を作ります。
私たちは音楽・アートで笑顔をモットーとして2011年東日本大震災復興支援でスタートした団体です。この度は「子ども食堂とアート体験」にご支援いただき誠にありがとうございます。この活動は2020年のコロナ禍からドヤ街である横浜市寿町で始め、2025年度からは隣町の麦田町でも開催します。どんな状況のお子さんにも本格的な芸術体験をしてもらい、たくさんの子どもたちがわくわくするような時間をお届けします。
経済的に厳しい状況にある子どもたちに、食事とともに良質な音楽を提供することを目的とする本事業は大きな意義があると思います。しかも、単発で終わらず、定期的に開催することとして計画されている点も素晴らしいです。子ども食堂でおなかも心も満たされた子どもたちが、新たな音楽文化の担い手になってくれたらいいなと楽しみにしています。(久保山委員)
医療ケア児に音楽を届けたい!!
音楽とアートを融合させた子育て支援コンサートに取り組む団体が、障害児保育園でのコンサートや、外出が難しい子どもたちへの配信コンサートを行います。重症⼼⾝障害児や医療的ケアの必要な⼦どもたちに小物楽器を使った演奏体験や、アートと生演奏が融合した作品の鑑賞体験を通し、質の高い音楽を「聴く・観る・感じる」機会を創り、⼼⾝の成⻑を促す場を提供します 。
私たちは「おとあーと」と表される団体名の通り「音」と「アート」が融合した視覚と聴覚両方から楽しめる親子コンサートを行っている団体です。2024年度に続き採択いただき、2025年度も引き続き医療的ケアが必要なお子さんの保育施設へ出張コンサート、そして、自宅からお出かけが難しいお子さん方へも配信コンサートをお届けできることになりました。2024年の実施中現場の先生方からも継続をしてほしいとのお声を多数いただいておりました。今回も最高の体験をお届けさせていただきます。
心身に障がいをもつ子どもたちにとって、目の前で楽器が素敵な音色を奏でるのを見たり聴いたりする体験、楽器に触って自分で音をつくり出す体験は、新たな世界への扉を開けてくれるきっかけになることと思います。音楽とのふれ合いを通して、未知の世界への興味や、新しいことに挑戦する勇気をプレゼントしてあげてください。(河合委員)
病気や障がいと闘っている入院中の子どもたちに音楽を届ける活動
音楽の持つ力により誰もが心豊かな人生を実現できる社会の構築を目指す団体が、愛知県、三重県、岐阜県の病院の小児病棟やNICUでコンサートを開催します。長期入院で重い病気と闘っている子どもたちや、それを支えるご両親にとって、ほんのひと時でも緊張感から解放され、心豊かな時間となるようなコンサートを届けます。
私たちは、小児病棟で重い病気と闘っている子どもたちに「音楽のちから」を届け、「闘病生活から解放されるひと時の癒し」と「病気に立ち向かう勇気」をもってもらうために活動をしている団体です。このたびの助成金採択を受けて、より多くの子どもたちに音楽を届けることができることとなり、大変嬉しく思います。同じ想いを持つアーティストとスタッフが心をひとつにして取り組んでいきます。
小児病棟やNICUなどに入院している子どもたちを対象にしたコンサートです。この開催のために、ピアニスト、歌手だけでなく病院スタッフ(看護師、CLS、保育士)の皆様が協働参画されていることにも注目しています。このコンサートを通じて、子どもたちが心身ともに元気になり、人々の絆がより一層深まることを期待しています。(神原委員)
能登まあるくつながるコンサート
能登半島地震で被災した子どもたちを音楽で元気づける事を目的に活動している団体が、輪島市や珠洲市など被災地の仮設住宅地区、小中学校、高等学校、公民館など公共施設でコンサートを開催します。歌とピアノのほか、各地区で活動をしている合唱団、児童合唱団と指導者、吹奏楽、音楽愛好家との共演も予定しています。
このたびは、能登の子どもたちへのご支援をありがとうございます。昨年の元日に能登半島地震で被害を受けた地域では、復旧途中での豪雨でさらなる被害を受けました。被災地は1年が経った今も、生活再建や復興への取り組みは進むも道半ばです。能登まあるくつながるコンサートは、子どもたちにとって音楽の景色が美しい思い出となり、未来に向かって豊かな心が育ってくれることを願い、被災した演奏家とともに能登一円にお届けするものです。
能登の地で、能登の人々によって、能登の子どもたちや被災者の皆様のためにコンサートが催されます。質の高い音楽を届け、地域の活性化を目指しておられます。また、共催として北陸3県の大学生と教員の皆様による被災地での交流活動も時宣を得たものです。音楽の力を活かすとき、それはまさに今です。温かな心の広がりを期待しています。(神原委員)
小児病棟のこどもたちへ届ける音楽の時間
群馬大学医学部 総合外科学講座内の特定非営利活動法人が、がんなどの疾患で小児病棟に通院・入院している子どもたちのために院内コンサートを開催します。治療生活の中で《生の音楽》に触れる機会を提供し、音楽の魅力を伝えることで、治療と並行した文化的なアプローチを行い、小児患者のQOL(生活の質)向上を目指します。
この度は採択いただき、心より感謝申し上げます。特定非営利活動法人群馬がんアカデミーは、「小児病棟のこどもたちへ届ける音楽の時間」というプロジェクトで、疾病や治療で日常生活が制限されている子どもたちに「生の音楽」を通じて楽しみや喜びを届けます。音楽の力が子どもたちの「こころ」に響き、自己表現や感性の成長を支援することを目指します。院内でのコンサートや楽器体験を通じて、音楽を楽しむ時間を創出し、笑顔と希望を届けられるよう尽力してまいります。
病と闘う子どもたちは、私たちの想像をはるかに超える痛みや苦しみに日々耐えていることと思います。生演奏による音楽が、そのような痛みや苦しみを、少しの間でも忘れることができる時間をつくってくれたらいいですね。音楽を通して、子どもたち同士や、若者と子どもたちとの交流を深めてくださることにも期待しています。(河合委員)
被災後の子ども達の心に寄り添ったケアコンサートの実施
熊本地震発生直後から避難所、仮設住宅、保育園などで音楽を通した被災者の心のケアに取り組んでいる団体が、熊本県内で「子ども音楽支援コンサート」を開催します。0歳児の子どもから参加できたり、子ども食堂や地域のイベントとのコラボを通じ、子どもたちの生きる力を育てる機会を芸術面からサポートします。
この度はご支援心より感謝いたします。私たちは、熊本地震から9年、熊本球磨人吉水害、そして各地被災地への心のケアと癒しを届けるコンサートとして続けて参りました。この度のご支援にて、子どもたちの心に寄り添い、子どもたちと共に音楽に触れ、共に楽しむケアコンサートを実施し、子ども達の生きる力を育てます。九州のアーティストたちのそれぞれの想いと、災害を忘れず人と繋がる大切さ、子どもたちへ音楽を通して語り継いでいく事の大切さを共に考え活動の中で実施して行きます。
熊本地震や水害(令和2年7月豪雨)の被災地で子どもの心に寄り添ったコンサートを開催されます。子ども食堂等地域のイベントとコラボさせることでより豊かにする点を評価して活動に期待します。(山野委員)
障がいと共に歩む「心の調べコンサート2025」
生涯学習の理念の下に地域社会の活性化を目指して様々な学びの機会を提供する団体が、障がいを持つ子どもたちの出演するコンサートを開催します。過去20年間地域で続いてきた障がいを持つ子どもたちによるピアノコンサートの趣旨を継承するとともに、YouTubeやDVDによる発信やzoomなどを使うことで、健常者も障がい者も垣根を超えて感動を共有することができるステージを目指します 。
耐震工事の影響で仙台市内のホールはどこもとれず、資金もないことから 今年はどうしようと思い悩んでいたところ、2年連続で御財団から助成採択の知らせを受け、神様っているんだなって思わず涙がこぼれました。早速、仙台市外でのコンサート開催に方向変換、フォーラムも多くの先生たちに参加していただくためzoomを使ってのビデオ会議に切り替え、準備を始めました。どこまでできるかわかりませんが、小さな町のホールから世界中に、障がいと共に生きる小さなアーティスト達の演奏を発信していきたいと思います。
障がいのある人がその人らしく人生を楽しむ上で、余暇の時間の充実は欠かせません。質の高い音楽に触れ、自分でも演奏し、コンサートで発表することは、障がいのある人本人にはもちろん素晴らしい体験ですが、コンサート等でその演奏を聴く人たちにとっても人々の多様性や豊かさに触れる貴重で得がたい機会になることでしょう。(久保山委員)
児童養護施設出張ピアノ&楽器レッスン
文化芸術教育機会の平等、音楽を通した自殺ゼロ社会をビジョンに掲げてストリートピアノの設置と利活用に取り組む団体が、児童養護施設の子どもたちに定期的なピアノレッスンと北九州市の合馬の竹から作られた《竹バイオリン・竹チェロ》を使ったレッスンを実施することで、音楽を奏でる喜びを感じ、自己肯定感の向上と自己有用感を育む場を提供します。
この度、採択していただき、嬉しく思います。ある小規模ホームの養護施設では、複数の子どもたちがピアノを練習し、お互いに励まし合って上達しています。演奏を通して、自分を表現することの自由さを感じ、人前で演奏することで自信がつき、そして生活の息抜きにもなっていると聞いています。音楽は、聴く人の心を癒すだけでなく、弾く人の心も癒してくれます。私たちは、子どもたちが一生を通して、音楽とともに生きていけることを心から支援しています。
児童養護施設のみならず、里親宅もターゲットにしている点が評価されました。昨年度に引き続き活動が継続されることを応援します。ピアノだけでなく、竹チェロ、竹バイオリンなどは子どもにとってめったにない機会になるでしょう。(山野委員)
出張ピアノレッスン&コンサート
「小児緩和ケア」を通じ、子どもたちの成長・発達を支える活動をしている団体が、小児がんや難病等で療養中の子どもたちに自宅での無料ピアノレッスンを提供します。3月にはプロの演奏家を迎えたコンサートを開催予定です。病気の子どもとその家族が、心と体を休め、生きがいを見つけ、明日を生きる力を養うための機会を作ります。
小児がんや難病等の生命を脅かす病気の子どもたちは全国で約2万人おり、こうした子どものいる家庭は、医療・福祉・教育制度の狭間で孤立し、精神的・肉体的・経済的・社会的に大きな負担を抱えています。そして、友達と遊ぶこと、文化芸術活動に参加すること等当たり前のことがしづらい状況にあります。こうした子どもたちとその家族の希望を叶え、笑顔でいられる居場所を作ることを目指して、活動を進めてまいります。
小児がんや難病等で療養中、かつ病状が安定している子どもたちを対象としており、社会的意義が高いと考えます。また、自宅にて無料レッスンを行なうなど、参加しやすい形態が十分に考慮されています。(山野委員)
音楽で世界をほっこり幸せに!親子でふれあいコンサート
保育園、児童館、公共ホールなどで子どもたちに音楽を届ける活動をしている団体が、親子のふれあいを通したリズム遊びやデジタルアートを取り入れた「聴覚・触覚・視覚」で楽しむ0歳から参加できる親子向けコンサートと、楽器体験やレコーディング体験ワークショップを参加しやすい価格で実施することで家族の絆や社会との繋がりを深める場を提供します。
この度は「ソニー音楽財団 子ども音楽基金」へご採択いただき、大変光栄に感じております。私たちは、全ての子ども、親子、人々が「ほっこり幸せ」になることを願い2016年に活動を始めました。親子のふれあいを大切にした手遊び歌や、子どもたちが感情移入できる音楽劇、感受性を深めるクラシック曲により、想いを共有でき、人との繋がりを強くできると信じております。更に、マリンバやピアノ、レコーディング体験により、コンサートで受けた刺激を子ども自身が主体的な表現活動に繋げ、日常をより彩り豊かにすることを願っております。
とぅいんくるん♪の皆さんが奏でる音楽は、素朴で上質な音楽に溢れています。穏やかで、あたたかく、やさしい。語り掛けるような音楽で、子どもたちの心をそっと包み込んでくれることでしょう。子どもたちにも無理なく、ホッとした時間を過ごすことができると思います。素敵な時間をご家族一緒にどうぞ。お勧めします。(神原委員)
キッズオーケストラ
「エル・システマ」の理念・活動に賛同するメンバーを中心としたアマチュアオーケストラが、経済的困窮家庭や障がいがあるなど、様々な困難を抱えている子どもたちに対してキッズオーケストラの活動を通して自己と他者への信頼や誇りを得、自ら選択、挑戦し、失敗しても諦めない心の強さを育むことを目指します。
昨年に続くご支援に、心より感謝を申し上げます。活動を続ける中で、子どもたちが楽器に挑戦するまでにいかに様々なハードルがあるかを感じてきました。困難を抱え体験の機会が限られてしまいがちな子どもたちに寄り添い、まずは安心して参加できる場に飛び込んでもらうことを目指すとともに、音楽の楽しさに触れ、仲間や大人たちと切磋琢磨しながら、子どもたちの世界が広がるような活動をつくっていきたいと思います。
東日本大震災の被災地の子どもたちに良質な音楽を届け、ともに演奏してきた経験のある「フェロー」のみなさんが、経済的な困難等で音楽を習えるゆとりがない家庭の子どもを対象に無償で音楽の機会を提供しようとする活動です。志ある若い演奏家のみなさんが、音楽そのものや音楽によるコミュニケーションの豊かさを多くの子どもたちに届けていってほしいと願っています。(久保山委員)
子ども音楽食堂&クラシックの大冒険
東京音楽大学の学生と卒業生で構成された団体が豊島区子ども若者課としま子ども若者応援プロジェクトと連携し、子ども食堂でのワークショップ・東京音楽大学内スタジオでのコンサートを開催します。若い音楽家たちによるクオリティの高い音楽経験を無償提供するとともに、だれもが気軽に音楽を経験できる環境を作ることで新たな地域コミュニティやネットワークの創出を目指します。
この度は「ソニー音楽財団 子ども音楽基金」にご採択いただき、心より感謝申し上げます。東京音楽大学指揮専攻が主管する社会貢献プラットフォーム「ライフウィズミュージック」では音楽を学ぶ学生たちと共に、豊島区内の子どもたちを中心とした多くの皆様と音楽経験を共有するだけでなく、子どもたちを取り巻く様々な社会課題に目を向け、そこでの音楽の可能性や音楽家の役割を広く深く考え、音楽活動を通した新しいコミュニティの創出に取り組んでまいります。
経済的に困難な状況にある子どもたちに音楽を届けるだけでなく、子どもたちが音楽大学という未知の世界に飛び込む企画にも期待が高まります。こうした子どもたちの閉ざされがちな好奇心や探究心に、音楽によって光を当ててあげられるといいですね。若い音楽家の皆様が一緒に音楽を演奏する時間も、きっと忘れられない体験となるでしょう。(河合委員)
〒102-8353
東京都千代田区六番町4-5 SME六番町ビル
公益財団法人ソニー音楽財団 「子ども音楽基金係」
件名に「子ども音楽基金係」と明記の上、
Eメールにてお問い合わせください。
kok@sonymusic.co.jp
※電話・ファックスでのお問い合わせには
対応していません。